施工不良は、専門家でなければ見抜けないと思われがちですが、施主でもチェックできるポイントがあります。今回は、施主が確認すべきチェックポイントを解説します。まず、基礎工事の段階では、鉄筋の量や配置、コンクリートの表面の仕上げ具合などを確認しましょう。鉄筋が図面通りに配置されているか、コンクリートにひび割れや空洞がないかをチェックします。次に、構造躯体の段階では、柱や梁の接合部分、筋交いの設置状況などを確認しましょう。接合部に金物がしっかりと取り付けられているか、筋交いが図面通りに設置されているかをチェックします。また、断熱工事の段階では、断熱材が隙間なく充填されているか、適切な厚みで設置されているかを確認しましょう。さらに、防水工事の段階では、防水シートの貼り付け状況や、シーリング材の施工状況を確認しましょう。防水シートがきちんと重ねて貼られているか、シーリング材が隙間なく充填されているかをチェックします。これらのチェックポイントを、工事の段階ごとに確認することで、施工不良を早期に発見することができます。もし、施工不良が発覚した場合、どのように対応すれば良いのでしょうか?今回は、施工不良発覚後の対応と、解決までの道のりについて解説します。まず、施工不良が発覚した場合、すぐに施工業者に連絡し、状況を説明しましょう。写真や動画など、証拠となるものを準備しておくと、スムーズな話し合いができます。次に、施工業者と話し合い、施工不良の原因を究明し、再施工や補修などの対応を求めましょう。この際、どのような対応をしてもらうのか、書面で残しておくことが重要です。もし、施工業者が対応してくれない場合は、第三者機関に相談することを検討しましょう。住宅瑕疵担保責任保険や、住宅紛争審査会などの機関を利用することで、専門家による調査や、紛争解決のサポートを受けることができます。また、弁護士に相談することも、有効な手段です。弁護士は、法律に基づいた対応をしてくれます。施工不良の解決には、時間と労力がかかることもありますが、諦めずに対応することで、納得のいく解決を目指しましょう。