ここでは、自分でできる補修の範囲と、専門業者に依頼するべきケースについて解説します。まず、自分でできる補修の範囲についてです。DIYで補修できるのは、床の傾きが軽微な場合や、床の表面的な凹凸を調整する場合です。例えば、床材の下に、スペーサーを挟んだり、床にパテを塗って、段差を埋めるなどの補修であれば、DIYで行うことができます。しかし、床の傾きの原因が、建物の不同沈下や、構造上の問題にある場合は、DIYでの補修は困難です。次に、専門業者に依頼すべきケースです。1つ目は、床の傾きが大きかったり、範囲が広かったりする場合です。床の傾きが大きく、自分で補修することが難しい場合は、専門業者に依頼しましょう。2つ目は、床の傾きの原因が分からない場合です。床の傾きの原因が、地盤沈下や、構造上の問題である場合は、専門的な知識が必要となります。専門業者に依頼して、原因を特定してもらい、適切な補修をしてもらいましょう。3つ目は、建物の歪みが疑われる場合です。床の傾きだけでなく、建物全体の歪みが疑われる場合は、専門業者に依頼して、建物全体を診断してもらい、必要な補修を行ってもらいましょう。ここでは、床の傾き補修の費用相場と、内訳について解説します。まず、床の傾き補修の費用相場についてです。床の表面的な調整を行う程度であれば、数万円から数十万円程度で済む場合があります。例えば、床にパテを塗ったり、スペーサーを挟み込んだりする程度の補修であれば、比較的安価に行うことができます。しかし、床の傾きの原因が、不同沈下や、建物の構造上の問題にある場合は、数十万円から数百万円単位の費用がかかることがあります。例えば、地盤改良工事を行ったり、建物の基礎を補強したりする場合は、高額な費用がかかるでしょう。次に、費用の内訳についてです。床の傾き補修費用には、主に、人件費、材料費、機材費、諸経費などが含まれます。人件費は、作業を行う職人の人件費です。材料費は、補修に使用する、モルタルや、木材、補強材などの材料費です。機材費は、ジャッキアップや、地盤改良工事に必要な特殊な機材を使用する際に発生する費用です。諸経費は、運搬費や、廃材処理費などが含まれます。これらの費用相場は、あくまで目安であり、業者や、地域によって異なります。複数の業者から見積もりを取り、料金を比較検討することが重要です。