竣工確認で、問題がないことを確認し、いよいよ引き渡しとなります。しかし、それで全てが終わりではありません。引き渡し後も、建物の不具合が発生する可能性があります。この記事では、竣工確認後のアフターフォローについて、特に、瑕疵担保責任と保証内容の確認という観点から、解説します。まず、瑕疵担保責任についてです。瑕疵担保責任とは、引き渡し後に、建物に隠れた欠陥（瑕疵）が見つかった場合、施工業者がその責任を負うというものです。瑕疵担保責任の期間は、法律で定められており、構造耐力上主要な部分については10年間、その他の部分については5年間となっています。もし、瑕疵を発見した場合は、施工業者に無償で修理を請求することができます。瑕疵担保責任は、施主の権利を守るための重要な制度です。しかし、瑕疵担保責任の期間が過ぎると、無償修理を請求することができなくなります。そのため、定期的に建物の点検を行い、不具合を早期に発見するように心がけましょう。次に、保証内容の確認についてです。施工業者によっては、住宅瑕疵担保責任保険に加入している場合があります。住宅瑕疵担保責任保険とは、施工業者が倒産した場合でも、住宅の瑕疵について保証を受けることができる保険です。住宅瑕疵担保責任保険に加入している場合は、保険証書の内容をしっかりと確認しておきましょう。また、住宅設備機器についても、メーカー保証期間が設定されている場合があります。保証書の内容をしっかりと確認し、保証期間内に、不具合が発生した場合は、メーカーに修理を依頼しましょう。さらに、アフターサービスの内容も確認しておきましょう。アフターサービスとは、引き渡し後も、施工業者が定期的に点検を行ったり、メンテナンスを行ったりするサービスです。アフターサービスの内容や期間は、施工業者によって異なるため、事前にしっかりと確認しておきましょう。これらの確認を怠ると、後々、思わぬトラブルに発展する可能性があります。引き渡し後も、安心して生活するためには、瑕疵担保責任と保証内容をしっかりと確認し、定期的に建物の点検を行うようにしましょう。