新築の家に引っ越して間もないのに、床がギシギシと音を立てる…。それは、床鳴りという現象かもしれません。床鳴りは、新築住宅で発生しやすいトラブルの一つです。今回は、新築の床鳴りの原因と、保証期間内に対応すべき理由、そして具体的な対処法について解説します。まず、床鳴りの主な原因は、木材の乾燥と収縮、建物の歪み、施工不良などが挙げられます。新築の住宅は、建てられてから間もないため、木材が乾燥し、収縮する過程で、床鳴りが起こりやすくなります。また、地盤沈下や、建物の構造的な問題によって、床が歪み、床鳴りを引き起こすこともあります。さらに、施工時に釘打ちが甘かったり、床下地の固定が不十分だったりすると、床鳴りの原因になります。床鳴りは、放置すると悪化する可能性があり、日常生活にストレスを感じる原因にもなります。そのため、保証期間内にしっかりと対応することが重要です。新築住宅には、住宅品質確保促進法(品確法)に基づく瑕疵担保責任期間と、施工業者が独自に定める保証期間があります。今回は、床鳴りに関する保証期間について、確認すべきポイントを解説します。まず、品確法では、住宅の構造耐力上主要な部分(基礎、柱、梁など)と、雨水の浸入を防止する部分(屋根、外壁など)については、10年間の瑕疵担保責任期間が定められています。この期間内に、これらの部分に瑕疵(欠陥)が見つかった場合、施工業者は無償で補修する義務があります。しかし、床鳴りは、構造耐力上主要な部分や、雨水の浸入を防止する部分には該当しないため、品確法の対象とはなりません。そのため、床鳴りについては、施工業者が独自に定める保証期間の対象となります。保証期間は、業者によって異なりますが、一般的には、1〜2年程度が多いようです。保証期間は、契約書や保証書に記載されているので、必ず確認しましょう。保証期間が過ぎてしまうと、無償での補修が難しくなるため、早めに施工業者に相談することが大切です。